空気であり水である大切な音楽たちに触発され、物書きリハビリ中
さいしょから、うそをつきたかったわけじゃない。
ただ、独りがこわかっただけ。
こっちを見てほしかっただけ。
いっしょに、笑いたかっただけなのに。
うそつきな臆病者は、
結局道端に取り残され、
不安に喰われておしまい。
(法螺吹き)
ただ、独りがこわかっただけ。
こっちを見てほしかっただけ。
いっしょに、笑いたかっただけなのに。
うそつきな臆病者は、
結局道端に取り残され、
不安に喰われておしまい。
(法螺吹き)
仕事をして、
人と話して、
ごはんを食べて、
テレビを見て、
本を読んで、
お風呂に入って、
布団にもぐって眠る。
時折、趣味に興じてみたりする。
太陽が昇れば同じ一日をまた繰り返して、
設定37℃の毎日は退屈な変わりに安全。
こんな日常を、人はきっと幸せ呼ぶ。
(平和)
人と話して、
ごはんを食べて、
テレビを見て、
本を読んで、
お風呂に入って、
布団にもぐって眠る。
時折、趣味に興じてみたりする。
太陽が昇れば同じ一日をまた繰り返して、
設定37℃の毎日は退屈な変わりに安全。
こんな日常を、人はきっと幸せ呼ぶ。
(平和)
誤魔化し続けた想いが、限界を超える。
泡立った感情は熱に燻り、輪郭を崩した。
とろけてぐずついた世界が身の内に溜まり、
体の奥に火傷の爛れを閉じ込めて、
圧倒的な熱量をただ、叫べたのなら。
未熟な僕は、高温に朽ちる。
(沸点)
泡立った感情は熱に燻り、輪郭を崩した。
とろけてぐずついた世界が身の内に溜まり、
体の奥に火傷の爛れを閉じ込めて、
圧倒的な熱量をただ、叫べたのなら。
未熟な僕は、高温に朽ちる。
(沸点)
大事なものを仕舞い込み、
それに満足して時が過ぎ、
鍵を失くしたことに気づいた頃には、
仕舞ったもののことなど海の底。
海馬の吐き出す記憶を拾い集め、
いびつに繋ぎ合わせて作った大事を、
再び抽斗の奥へ仕舞いこむ、
愚かで幸福な無限ループ。
(抽斗)
それに満足して時が過ぎ、
鍵を失くしたことに気づいた頃には、
仕舞ったもののことなど海の底。
海馬の吐き出す記憶を拾い集め、
いびつに繋ぎ合わせて作った大事を、
再び抽斗の奥へ仕舞いこむ、
愚かで幸福な無限ループ。
(抽斗)