忍者ブログ
空気であり水である大切な音楽たちに触発され、物書きリハビリ中
Admin*Write*Comment
[1]  [2]  [3
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

参加された人の日記読むと泣いてしまう。
そして19日のぶっちくんの姿、ちゃんと刻まなきゃって思う。
いつもたろさんのことしか書いてないレポだけれど、
今回はずっとぶっちくんばかり見て、
ぶっちの音ばかり聴いていたから、
きっとそんなレポになると思います。
ぶっちくんの音が、みんなに届きますように。
長いよ?




新幹線の中で鴉さんがいらっしゃることを知り、
とても幸せな気持ちになって、
迷いそうになりながらもがんばって会場まで歩く。
無事に鴉さんにお逢いできてうれしくて、
オフィシャル寄せ書きとブログ、DVDの署名に参加して、
葉っぱの企画待ちしてたらなんときょーかさん発見!
相変わらずかっこよくてかわいいお人でした。
海月さんはみんな愛い人ばかりですね!
葉っぱ企画動き出して、
ありったけの想いをそこに刻んできた。
届きますように。
ちなみに今写真見たらどこに自分のあるかわかってしまった(笑)

ずっとお逢いしたかった准希さんにも逢えた!
プラを話していいのかバロを話していいのか迷う(笑)
バロッカァが半端なく大好きな僕は、
もうほんとどうしていいか。
挙動不審だったと思います。
構っていただいてありがとうございました!



会場内では、下手壇上の二列目にいた。
開演まで鴉さんと緊張をかわそうとしりとりしていたのだけれど、
たまに関連語がでてきてわー!ってなりそうになる。
それでもいつもよりは落ち着いてた、と思うよ。
今までに見たことがないくらい人がいっぱいで、
中入れなかった人たちが外にもいたりして、
それが幸せで痛くて涙ぐみそうになったとか秘密だ。



暗闇。
ドラムの音、ひとつ。
そこから組み上げられたのは、理科室。
ドラムの音耳にした途端、
ああ、ぶっちくんの音だって思って泣きそうになった。
唄い出したりゅうたろうさんの声が、
バランス崩したみたいにぎこちなくて、
りゅうたろうさんの痛みが僕の中に流れ込んで、
涙があふれ出してしまった。

 すり減って 無くなってしまうよ
 まるで僕 白いチョークだ

いつも、ぶっちくんの体調が心配だった。
しんどそうで、なのにそんなの感じさせない音をくれてた。

 こんな僕を 燃やすだけの 火を ください

途切れ途切れに、想いが重なる。

今日のセトリはリクエストから構築したってわかってるのに、
まるでたろさんが吐き出してる言葉のままみたいで、
たろさんが心配だったし、
このセトリを叩くぶっちくんが心配だった。


二曲目。
ナショナルキッド。

 君じゃなきゃ やだ

僕の知ってるプラの音には、ぶっちくんの音があるよ。
プラのドラムとしての前に、
ぶっちのドラムが好きだから、
だから音楽続けてくれるならそれでがんばれるけど、
それでもやっぱ、プラのドラムは、
たかしさんじゃなくてぶっちだったし、
これから先なんて、ほんとは怖いんだよ。

 時間たっても忘れちゃっても大事にしなきゃね。

ひとつひとつ、会場の壁に天井に床に刻みつけるように、
短く力強く少し俯き気味にドラムをたたくぶっちに、
きっとこの時3人の心も、海月の想いも、届いたと思う。
忘れない、から。
大事に、刻んどくから。


cell.
僕が初めて聴いたプラの曲。
思えばきっとこの時からすでに、
僕はぶっちくんの音が、好きだった。
手数が多くて、
なのに伝えたい気持ちがぶれずに届いて、
改めて惚れ直す。



「やぁ」
いつもの調子で片手をあげて、
「Plastic Treeです」
その後言葉を迷うような間があって、
「今日は、あったかいですね。
 こんな日だから、晴れたんですね」
それはとても、優しい声だった。
海月を想う、声だった。
「SIBUYA-AXはじまりはじまり」



蒼い鳥。
音と、照明と。
あまりに、綺麗で。
僕の知ってる蒼い鳥は、
シングルじゃなくてトロイメライの蒼い鳥。
だから、ぶっちの蒼い鳥。

いつもあんなにも強い音が、
今度はとても優しく響くから、
壊さないように祈るようにぶっちくんがスティックを操るから、
イントロからぼろぼろ泣いてしまって、
呼吸、苦しかったよ。


続けてイロゴト。
願うように手を組んで、
ぶっちの音を追って、
零れた涙が根元に降り注いで、
ねぇ、だから、
ぶっちがいたプラは、
枯れたりなんて、しないでしょう?
新たな樹とは別に、僕らの中で、茂り続けるでしょう?


次の音に、過去の自分がよみがえる。
プラに縋り続けたあの頃を、思い出す。
プラは変わっていって、
同じように僕も変わっていって、
だけど叩き込まれたドラム音が、
うねるギターと重たいベースの音が、
轟音に埋もれないたろさんの必死な声が、
白線の前で拳を握って呼吸を止めて衝動を抑えた、
あの頃の崩れ落ちそうな自分を思い出させた。


喘ぐように呼吸をして気持ちを落ち着けて、
「懐かしい曲やります」
って言うからなんだろうって不安になったのだけれど、
曲名がその時は全然出てこなくて、
思い出すのに必死だった(笑)
結局思い出せなかったんだけど、
後できいたらcrackpotだったよ。
思い出せないからひたすらぶっちくん見てた。
区切られてく音が繋がってく不思議。
シンバル叩くときに見えたヘッドフォンをした横顔が、
あまりにまっすぐでどきどきした。


続いてオレンジ。
一瞬の音の連続に煽られて、
僕も思わず腕を上げる。
ああそうだ、僕はこのドラムに煽られて、
いつもたろさん以外の唄は動いてたんだ。
そしてこの音と共に揺れ動く、
海月さんの手の波を後ろから見てるのが、好きなんだ。


夕暮れの暖かい色の曲なのに、
唄われる言葉は痛いほどの祈り。
暮れていく陽。
代わりに昇る月はプラの時間を告げる。
振り上げられる腕、
弾んで落ちてくる音。
涙は零れない。
でも、想いが溢れていく。


決められた道を流れていくスティックから、
意志を持った音が生まれて空間を満たして、
この手数の多いでもはっきりとした音の連続に、魅せられる。
いつもいつも、音の波に溺れそうになる。


ラストワルツ。
奏でられた瞬間、壊れるかと思った。
ただでさえこの曲泣いてしまうのに、
ぶっちの音が静かで優しすぎて、
りゅうたろうさんの言葉が甘すぎて、
何故か引き留められた気がした。
8月の武道館でひとつの区切りをつけようとしている僕を、
ぶっちに逢えないなら音源ファンでもいいかって言った僕を、
まるで諭すように。

 何度でも命を泳いで あなたに巡り逢うから。

ねぇ、それは誓い、ですか。
僕たちの、祈り、ですか。


火の手が上がって、
橙色の炎の中で空中ブランコ。
武道館を思い出して、
重ねてしまって、
泣きながらあの日右手の中にあった温度を探した。
プラに逢うのを怖がる僕に、
だいじょうぶですよって教えてくれた人を、
崩れ落ちそうな僕を支えてくれた人を、探した。

伸ばされる手の先で、
受け止めるなんて、
そんな強がりを今日はしなくたっていいのに。
愛を、あげるから。
永遠という夢幻を、見せてあげるから。

空中ブランコの音は、
ぶっちくんの音の中で一番好きな音、なんじゃないかな。
身体の奥まで浸食されて、
溢れた痛みも幸福も恐怖も不安も願いも依存も、
ぜんぶの感情を呑み込んでくれる、音。
ぜんぶの想いを昇華させてくれる、音。


「みんなまだまだ遊びたい?」
って問いかけはいつもどおりなのに、
その声がいつもの上から目線じゃなくて、
この時間を繋ぎとめようとしてるみたいで泣きたくなった。
「遊べ!」
なんて命令形で煽られたのなんて、
そういえば初めてじゃなかったかな。
「海月の声はそんなもんか!?」
って煽りに煽って、
張り上げた声は君に、届きますか。

May Dayとサイコガーデン。
正しくんと眼を合わせて楽しそうな顔で笑ったぶっちくんが、
打ち込められ、追いかけていく音の力強さが、
愛しくて仕方がなかった。

その激しめの音のまま、バリア。
シロクロニクルの透明な雰囲気とは違って、
暴れ曲の流れを汲んで描き出す境界線。
メロとサビでドラムの叩き方が全然違って、
唄われる言葉が痛く響いて、
何度もそんなことを言わないでって思ったり、した。
崩れないよ。
だいじょうぶ、だから。


流れ出すギターの音。
たったひとつのスポットライト。
やっぱり初めて聴いたときとは色が違ってしまうのだけれど、
それでも涙があふれ出す、リプレイ。

 右手の中にある温もりは、いつか違う人を照らすでしょう。
 リズムが速くなり出す鼓動。君の名を叫ぶ心臓です。

 ごめん、ありがとう、さようなら、言いたくない言葉しかでなそう。
 気が遠くなるほどの未来で、心が重くってうずくまる。

 確かなものなんていらないや。

 まぶた閉じた。記憶堕ちた。星が瞬く好きに歌う。
 100年分の鼓動のせて響く、声が届く。

 巡る、巡る、君を想う。ひとつ、ひとつ、忘れながら。

 もう手を振らなきゃ、サヨナラだよ。

いろんなことを思い出した。
3年弱のプラと共に在った日々を思った。
インストで握ったぶっちの手を、
好きだと告げたことを、
見せてくれた笑顔を涙に変えた。
右手に探す温度が、ひとつ増えたな、と思った。


暗闇でりゅうたろうさんが立てた物音。
これが、最後だっていうみたいに。
ぶっちくんにスポットが当たって、
立ち上がったぶっちくんがようやく僕らに視線を向けてくれた。

「みなさん御存じだと思うんですが、
 今日で僕は卒業します」
一言ずつ、確かめるように。
やだって声が微かに上がる。
でもそれが輪唱のようにならなかったのは、
ぶっちとプラを思う海月の優しさだったのだと思う。
「約7年間、メンバーとして頑張ってきて、」
悩むように空く間。
張りつめた空気。
泣きそうに、なる。
「みんなといろんな経験させてもらいました。
 ありがとうございました」
返されるマイク。

短い挨拶に、
ありったけの想いをこめられてた気がした。
きっとたくさん言葉を考えたのだろうけれど、
ありがとう以上の言葉がでてこなかったんだと思う。
最後まで泣かないって決めてたんだと思う。
挨拶初めの声が若干湿っていて、
立てなおすように咳払い、してたから。

マイクを受け取ったりゅうたろうさんが、
「こんなさよならでごめんなさい、ありがとうございました」
って頭を下げるから涙が出てしまった。
ごめんねなんて、言わないでよ。
だいじょうぶ、だいじょうぶだから。
そんな泣き声で、そんな言葉、言わないでよ。

「これからもPlastic Treeをよろしくお願いします」
沈黙に促されるようにもう一度マイクの前でそう言って、
少し間を置いて天井見上げて俯いて、
「ササブチヒロシを、よろしくおねがいします」
って発せられた言葉にありがとうって思う。

弱くなる会場の空気に、
「挨拶だからね」
って泣き声で笑うように言った。

「今年の春が、こんな哀しいものになるとは思いませんでした。
 来年は、笑ってられる春にするから。
 春咲センチメンタル」

耳に音が届いて、
震えて涙が出て、
思わず隣にいた鴉さんの右手を握ってしまった。
そんな僕の左手を何も言わずに両手でぎゅってしてくれて、
鴉さん、ありがとうございました、
すごく、助かりました。

春咲センチメンタルは、
ずっとずっと、聴きたかった曲だった。
ほんとは武道館で、ね。
武道館でひとつの区切りを、つけるつもりだったから。

初めて聴いたアルバムはcell.で、
春咲センチメンタルに惚れて、
夢の島で堕とされて、
ねぇ、なのに春咲ライブで聴くのは初めてだったんだよ。

最後にぶっちの音でちゃんと聴けたよかった。
少し生温い温度を感じさせる。
速度が速くなったり緩くなったりを繰り返しながら、
薄紅色の花吹雪の中でさよならを刻んでいく。

 大切だったものはぜんぶ この樹の下に埋めていくよ

ぶっちの音は海月さんの涙と想いと混じって、
枯れない木の根元に埋まって養分になって、
ずっとずっとプラと共に在るのだから、
僕はだいじょうぶ、だよ。



正しくんと明さんは結局最後まで一言も発さなくて、
りゅうたろうさんのお辞儀と、
ぶっちくんが投げたスティックの軌道が、
今も眼に焼き付いている。

鳴りやまないアンコール。
無情な終演のアナウンス。
動かない海月の前で片づけられていくステージ。

きっと最初から、アンコールはしないって決めてたんだろう。
淋しいような、でもとても綺麗な、終わり方。
アンコールしたら引きずってたかもしれないから。
でもアンコールなしってわかってても手拍子を続けたのは、
そこにいた海月さんの想いがとても愛しかったのと、
ぶっちに大好きだよって伝えたかったのがあるから。
僕は叫んだりとか、じょうずにできないから、
声にならなかったありがとうがステージ裏のぶっちに届くように願った。



セットリスト

01.理科室
02.ナショナルキッド
03.cell.
  MC
04.蒼い鳥
05.イロゴト
06.プラットホーム
  MC
07.crackpot
08.オレンジ
09.斜陽
10.メルト
11.ラストワルツ
12.空中ブランコ
  煽り
13.May Day
14.サイコガーデン
15.バリア
16.リプレイ
  MC
17.春咲センチメンタル





ほんとはね、ぶっち海月にチケット譲ってあげたほうがいいのかなって、
そんなことも考えていたりしたんだよ。
プラのぶっちの前にぶっちの音が好きな自分よりも、
プラのぶっちが好きな人が行ったほうがいいんじゃないかって。

だから、少しでもいけなかった人の所に届くように。
ぶっちの音は形があるから、
僕の少ない語彙で眼に見えるように綴って、
それに触れて耳の奥で身体の芯で響かせてくれたら、
とても幸せなのだけれど。

拙いレポだけれど、
ぶっちの音は、あなたの心臓に、届きましたか?
 
PR
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
[01/16 LeiPuamelia]
最新TB
プロフィール
HN:
霞 氷華
性別:
非公開
自己紹介:

バーコード
ブログ内検索
Copyright©樹脂製桜木雨宿り All Rights Reserved.
Photo by 戦場に猫 /Template by Kaie / 忍者ブログ /[PR]